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ミニチュアダックスフンドは、多彩な毛色があり、毛色の組み合わせ方によっては、視覚障害・聴覚障害・心臓疾患といった、重大な先天性の欠陥が現れることがあります。
参考→ダックスフンドの交配の良し悪し
ここ10年ほどのミニチュアダックスフンドブームもあり、悪質業者による無理な繁殖が原因で、多くの子犬たちと飼い主さんが悲劇に遭遇されています。ミニチュアダックスフンドをお探しになるなら、信頼できるブリーダーさんやショップを見つけることから始めましょう。
参考→悪質業者の見分け方はこれだ! |
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●進行性網膜萎縮症(PRA) |
症 状 |
網膜細胞が萎縮する病気。
初期症状は、暗い場所で見えにくくなる。最終的には、失明に至る。
生後8〜12ヶ月で失明する場合もあれば、5〜6歳での発症もある。 |
対 応 |
犬は失明をしても通常の生活はできます。障害物の除去など部屋の環境や、散歩の方法などをよく検討してあげる必要があります。 |
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●角膜異栄養症(角膜ジストロフィー) |
症 状 |
角膜や周辺に白・灰色の物質が発生する。
他犬種にもおこるが、進行が遅く失明に至らない事もある。
ミニチュアダックスフンドの場合は進行が早く、失明に至ることが多い。 |
対 応 |
犬は失明をしても通常の生活はできます。障害物の除去など部屋の環境や、散歩の方法などをよく検討してあげる必要があります。 |
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●聴覚・視覚障害、不妊 |
症 状 |
ダップルに多い障害。
ほとんどの場合、白い毛と青い目を持っており、白い毛が多いほど障害の恐れが高くなります。 |
予 防 |
ダップル同士の交配の場合、平均25%の子犬に障害が発生すると言われています。交配の前に双方の血統書を確認し、先祖を含めた毛色による交配の良否を必ず確認する必要があります。 |
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●フォンヴィレブランド病 |
症 状 |
血小板の働きが低下し、血が止まらなくなる。消化器系・粘膜からの出欠、血尿・鼻血などの症状がある。
後天的に発症することもある。 |
予 防 |
予防法は特にありません。繁殖を絶対にさせないことが重要です。
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●てんかん |
症 状 |
発作的にけいれんがおこり、意識がなくなり、失禁をしたり、泡を吹いたりします。
発作がおさまると、ほぼ普通の状態に戻ります。
先天的に脳に異常がある場合、腎臓や肝臓の病気が起因している場合、ストレスが起因となる場合などがあります。 |
対 応 |
けいれんが起きたら、怪我をしないようにタオルなどくるみ、すぐに動物病院に連れて行きます。先天性の場合は、薬物療養が必要です。 |
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●膝関節脱臼 |
症 状 |
後足の膝関節が脱臼する。
先天的な異常で脱臼する場合と、打撲などの外的要因で脱臼する場合がある。
見た目にほとんど解らない軽度の状態から、正常に歩くことができない重度の状態まで症状は様々です。 |
対 応 |
手術で整復できます。高齢になって症状が悪化することもありますので、軽度であっても、子犬のうちに手術しておくほうが良いでしょう。フローリングなどの滑りやすい床には対策をしましょう。 |
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●白内障 |
症 状 |
目の水晶体が白く濁り視力が低下する病気。
ものにぶつかる、音を怖がる、よろけるなどの行動がでてきます。
老化や糖尿病を起因として発症しますが、6歳以前に発症した場合は、遺伝の恐れがあります。 |
対 応 |
手術で水晶体をとり除く、または投薬で進行を抑制する。
視力低下の場合は、障害物の除去など部屋の環境や、散歩の方法などをよく検討してあげる必要があります。
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●緑内障 |
症 状 |
眼圧が高くなり、視神経を圧迫、痛みが伴います。
犬はしきりに目をこするようになり、放置すると失明に至ります。
目が緑や赤色に見え、眼球が大きくなったり、飛び出しているように見えます。 |
対 応 |
手術・または投薬で眼圧を下げる処置をします。
片目で発症した場合は、もう片方の目も発症する恐れがあるので、定期的に検診を受けさせましょう。 |
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●趾間性膿皮症 |
症 状 |
泥やほこり等が指の間の皮脂腺に詰まって腫れて膿胞ができる。
痒みや痛みが発生し、犬は指の間をしきりになめるようになります。 |
予 防 |
外を歩いた後は、足をきれいに洗い、指の間をよく拭いてあげます。
膿胞がある場合は、消毒液をぬり、その後抗生剤などのクリームを塗ります。
治療をしている間は、散歩は控えた方が良いでしょう。 |
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●外耳炎 |
症 状 |
外耳の炎症。犬はしきりに頭を振ったり、耳をかくようになります。
たまった耳垢の細菌や、耳ダニの寄生が原因となる。その他、耳に水が入った事が原因となる事もある。 |
予 防 |
ミニチュアダックスフンドの耳は通気性が悪く、汚れがたまりやすいので、こまめに耳掃除をして清潔に保ってあげることが最善の予防策です。
抗生物質の投与や塗り薬で完治しますが、慢性化する恐れもありますので、早期の治療が必要です。慢性化した場合は、手術が必要な場合もあります。
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●膀胱結石 |
症 状 |
オスに多い病気。膀胱に結石ができ、尿道につまると、少量の尿を頻繁にしたり、血尿が出たりします。 |
対 応 |
小さい場合は、食事療法などで解消できるが、大きい場合は手術で取り除きます。 |
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●甲状腺機能低下症 |
症 状 |
甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気。
元気がなくなる、食欲不振、よく眠る、寒がる、毛艶が悪くなる、左右対称の脱毛がおこるなどの症状がでる。 |
対 応 |
甲状腺製剤を投与する。 |
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●後天性パターン性脱毛症 |
症 状 |
思春期後期〜成熟期におこる原因不明の脱毛症。
首、胸、腹、大腿部、耳や耳周辺などに、左右対称におこりやすい。
毛が薄くなり始め、成長と共に完全に脱毛し、その部分の皮膚が黒っぽくなる。 |
対 応 |
症状が脱毛のみなので、特別な治療はしません。
他の皮膚病や甲状腺機能低下症、クッシング症候群の恐れもありますので、病院での検査を受けておく必要があります。 |
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●クッシング症候群 |
症 状 |
副腎皮質からホルモンが過剰分泌される病気。4歳ごろから進行していく。
水を大量に飲み、尿もたくさんするようになる↓
食欲旺盛になり、お腹がパンパンになる。メス犬は発情しなくなる↓
毛艶がなくなり、痒みが生じフケが落ちるようになる↓
左右対称の脱毛・斑点・潰瘍などができる↓
骨がもろくなって骨折したり、神経障害がでることもある↓
視力がなくなり、物にぶつかったり、一日中ふらふら歩き回る↓
肺炎や膀胱炎にかかりやすくなる↓
重症になると筋力が落ちて、横になっている時間が長くなる。 |
対 応 |
初期の症状から、肥満や皮膚炎と間違う思い込む事があり、病気を進行させてしまう恐れがあります。異常を感じた時は、すぐに病院で検査をしましょう。 |
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